ケータリングの夕べ〜国立ル・シエル Le Ciel 〜in 眞對亭
- 2017.10.28 Saturday
- 03:26
2017年10月9日月曜日の夜
ル・シエルのケータリング
2017年3月11日…ル・シエルでのお料理「鹿」
ウニと白子…とトリュフ
国立のフレンチ レストラン
ル・シエル Le Ciel さんが…
2017年10月9日月曜夜
我が家…眞對宅にケータリングに来てくださいました。
「ケータリングは僕らも初めてなんです」とおっしゃるル・シエルのお二人…(オーナーの平田氏・シェフの荻原氏)のタッグが素敵過ぎて…心配りも、我が家でのお皿選びも、サービスも、お料理の香りとお味。お片付けも。完璧…!
その記録をブログに書きます
まずはざっくり…
コース料理のダイジェストを。
そのあと…詳細やエピソードを記事にしますね
ローン返済中の我が家です… ^^;
キッチンも磨いて待ちわび…
ご登場…!
お皿選び
テーブルセッティング
一品目から…ノックアウト!な逸品。。。
松茸の薫るスープ
これ以降のお料理は、皆様用と病人用と…作り分けてくださいました
白子とウニ…とトリュフ
やわらかアワビのステーキ
病人用には…アワビのすり流し
料理の合間に演奏
オマール海老のお料理
荻原シェフの お料理説明…
病人用には
オマールのテリーヌ
ヤギのチーズとバナナのソース…
メインは…皆様用に鹿をリクエストしておきました
病人用には鶏のクネル
ビーツのピューレ
根セロリラブのピューレ
デザートは…
パンナコッタと…貴腐ワイン漬けメロン
お茶菓子とコーヒー
コンクール帰りの生徒さん
料理の合間に試験前夜勉強…の娘
ゲストさん
素敵な記事にしたいと思い、ゆっくり あたためて書きました。文字制限・写真容量制限いろいろありで難しく…ブログ編集の時間がとれず、ケータリング記事の編集に半月も経ってしまいました(^^;;3台のカメラで撮っていたら写真も800枚を越えていて…記事編集の準備にも時間がかかりました
凄腕のフレンチレストランが自宅にケータリング…。こんな光栄なことって…またとないですから 記念写真は欠かさずに。
…2017年10/9のこと。
まずは…ケータリングに来ていただけることになったいきさつから。。
昨年秋…2016年10月11日に…まだオープンして一ヵ月のル・シエルに。ネットで調べていきました。コンセプト・味、芸術性…おもてなしの凄さ。平田&荻原コンビの大ファンになってしまい、それから…今年2017年3月まで半年間で回を重ねること10回以上…ル・シエルの眞對ブログは…http://shiroikabasan.jugem.jp/?cid=40
2017年1月12日…ル・シエル での窓辺
ところが…私が5月から癌の悪化で食べることが困難となり…長期入院も2回…。固形物が食べられず…食べ物の匂いがダメ。やせていく一方…8月には救急車で入院20日間…以来、ずっと食べられず、料理の匂いがアウト。
しかも臀部に褥創ができてしまい長距離の移動が困難…家から国立ル・シエルまで…車で50分くらいはかかるため、もう…二度とル・シエルのお料理に会えることはない…(T T)とあきらめていました…
そんな…8月末にル・シエルの平田オーナーから一通のメール。嬉しかったです…
抗がん剤の副作用で手がボロボロで、返信できる手の状態ではなかったのもあって…お電話にて御礼を言っているうちに…
「眞對さんち、グラスもお皿もカトラリーも沢山ありますよね?…じゃ、眞對さん宅にうかがいますよ」と平田オーナー。
ケータリング…にいらしていただけるなんて夢かと思いました
レッスン3連休の中日の10/9に決めました。サロンをぶっ壊す前夜でもあったため…サロンと決別の前夜祭の気持ちでもありました
なんとなく…記事に青を入れたくて。2012年8月に伊勢にての。
さあ2017年10月9日夕刻。
国立のフレンチ レストラン…ル・シエル Le Ciel が眞對宅にケータリングに…。
記憶にきっと残り続ける…幸せなひと時の思い出を綴ります
到着を待ちわびる私…
窓辺の青に海をに思い浮かべている図です…
18時。いよいよご到着…!
すかさず記念写真♪
まずは…簡単に眞對亭?の内部ご案内
黒のバーコーナー。
電気を消すと…星空が現れます…
以前ル・シエルでいただいたワインのボトルが飾ってあったのを平田オーナーが鋭く発見。
我が家のパントリー(食品庫)を笑顔でご見学くださる荻原シェフ
お皿選び
カトラリー選び
選びやすいように あらかじめ、銀盆に並べておきました
さあ、いよいよオープン・キッチン
ル・シエル in 眞對亭…
調理開始
この日のための It's new!ひのき
待っている間…ピアノを弾いてました
抗がん剤の副作用で、手は…こんなでしたが
こんなでもピアノは弾けます
・・
着々とテーブルセッティング
どんど繰り広げられる
美味しそうな…匂い・香り
いい匂いにつられて…娘も友樹也も二階から降りてきてしまいました…
今日は試験前日だからと、↑別な場所で
試験勉強しながら食べる…と言っていた娘がいつの間にか絶佳な香りに誘われて階下へ。
息子・友樹也も…でした
「これ…撮りませんか?」と荻原シェフが持って出てきてくださったのは…
薫る松茸の網焼きと
トリュフ…。
20:15
ドンペリニョン ロゼで晩餐開始
う〜〜ん なんとも良い香り
ものすごく薫る一本で…離れていても薫りがただよう…
ドン・ペリニョンは…某友人N君がくださったものです
ピンクです…ヴィンテージは2003年。
たいへん状態の良い一本でした…ありがとうN君
試験前夜の娘はもちろん…アルコールは無し
私はこの日だけ特別に1グラス…飲ませてもらいました
さあ…いよいよ第一品め。
松茸のスープ
●荻原シェフ:まずは純粋な松茸のスープ…コンソメです。今日のスープは あさりと鶏のお出汁、アクセントにすだちを少し擦りおろしてあります…スープ。贅沢につかった松茸…。まずは香りをお楽しみください。熱いのでご注意ください
全員:あ〜〜〜っっ!!うまっ
ゲストさんの名言:最初からやられた〜 ノックアウト〜。
ここで…平田オーナーの絶妙トーク。:だんだん一品ずつ上手になっていきます♪
私がおかわりを所望したところ快諾。
松茸は飲み込めないため、松茸抜きでスープだけをいただきました
松茸があるのとないのとでかなりお味が違いました…これが、4日後から始まり今も続いている…私の「スープ作りの目覚め」となったのでした…
眞對お気に入りのムルソー。フィシェの2006年
今日は私は…ムルソーの香りだけ 楽しむお約束…抗がん剤も麻薬も飲んでますから…
ル・シエル お手製の小さなまるいパン…私は眺めるだけ…
その間に着々とお料理ができていきます…
オープンキッチンの醍醐味。
いい匂い過ぎて。。娘も勉強テーブルから早めに移動、着席スタンバイ…
リクエストしておいたウニと白子。。「軽めのクリームソースにも挑戦したい」と、先にメールでお伝えしておきました…
●荻原シェフ:昨年からの ル・シエル 冬のスペシャリテ 白子。ウニとクリームの かるめのソースです。豪華にトリュフ。今シーズン初めて…生食用の白子がギリギリ、走りで手に入りました。アクセントに白菜と松の実を…。
病人用のみ、ゆるく調理
皆さんのは、盛り上がってる白子。
わあ…美味しそう…♪
娘の嬉しそうな顔に私も嬉しく…。
ストレスいっぱいのはずの試験前夜、娘が堪能する姿をみて、私はうるうる…
美味しいもののチカラってすごいです。
アクセントの白菜と松の実は、食べられないので、れいこ用のお皿には入っていません
病人の胃に優しい 素晴らしいお味
20:51 他の皆様は食べ終わっていたけれど,、私はゆっくり ゆっくり。このお皿だけは完食しました
もう1センチだけ…ドンペリのおかわりを許してもらい…。
20:57 安部玲音(あんべれのん)くん到着…全日本アールンピアノコンペティションの予選に、台東区まで行っていた安部玲音くん
荻原シェフは、次のお料理の準備をしながらも…安部玲音くんにアツアツを再調理。
あたたかい松茸のスープと白子とウニのお料理。
さて…どんな反応?皆で注目
なにこれ…うまっっ↓…って言ってます
さあ…白子とウニ。
レノンくんの表情にご注目!どんなに美味しいお料理だったかが…わかります
クチに運んだ瞬間の安部玲音くん。…表情が。。
なにこれ ‼?(こんなすげえ味!!)
食べたことがない!!
やっべぇ!!!!!
と、言ってました(^o^)
同席者は皆様、味の素晴らしさとル・シエルの仕事の完璧さに感服していました
玲音くんの演奏…リストのエステ荘の噴水…
演奏に要・修正ポイント発見!
次のコンクールに向け、安部玲音くんへ指導
さて…次のお料理のアワビ。
いつもニコニコ荻原シェフ
ここで…眞對のプチ・サプライズ↓
水を吸って膨らむオシボリ…ご存知ですか?
実は…ル・シエル のお店でワインをいただくと、この…金の葉っぱのお皿にコルクをのせてくださるんです
ル・シエル のお店に行った初回から…「あ、私が何年も前からピアノで使っているのと同じ…」って思っていたのですが、平田オーナーに言い出す機会もなく。
そこでプチ・サプライズ。同じ金の葉っぱのお皿を使って 眞對がオシボリパフォーマンス
金の葉っぱのお皿…。ピアノレッスンでは…ちょっと不思議な使い方をしますが…ここでは割愛。
さて…次のお料理が出来上がりました
21:19
●荻原シェフ:シンプルにアワビの丸ごとステーキ…付け合わせに添えたのがリゾット。アワビのキモを使ってアワビを残すところなく。焦がしバターソース。どうぞご一緒に召し上がってください
添えられているのは ペンタスという小花。
ぐるっと回して裏側も…撮影
みんなには…アワビのステーキ。
私のお皿(料理)は違っていて、病人用に工夫がなされていて…そのお心使いにも嬉しくて涙が出ました
●病人眞對れいこのみ:冷製のお皿…アワビのすり流し…。アワビのエキス…鶏のコンソメ・ゆずの香りを移したジェル・イクラそして アワビのお刺身
お見事!
私ひとりでは食べきれないので他の5人に半分以上をおすそ分け。
お刺身は…新鮮で柔らかいけど、皆様に。
すり流しとジェル…新鮮さと味と工夫に唸りまくり。。
オマール海老のお料理の登場です
これは素材
●荻原シェフ:オマールエビは、レアに仕立てることが多いですが あえて しっかり焼いてエビの良い香りをしっかり。
●荻原シェフ:バジリコと生姜とタイムでマリネにしたオマールエビを密閉した容器で蒸し焼き…それをさらにグリル
ソースはオマールエビのコンソメ。そこにゆずを入れて、葛粉でトロミ。オカヒジキとモロッコインゲンで食感
21:57 生きてて良かった…by 玲音の言
さて…病人・眞對れいこ用には…
●荻原シェフ:オマールエビのテリーヌ。使ったエビの量は倍以上。そうでないと凝縮感が出ないです。ミソが風味。シェーブルチーズ(ヤギ)とバナナを合わせたソース…アクセントにトリュフ
ヤギのチーズとバナナのソース
黒いのはトリュフ
濃厚で ほんっとに美味しく。食べることができました。ホンモノ中のホンモノ。の腕を感じました
私ひとりでは食べきれないので他の5人におすそ分け。オマールのテリーヌに全員が舌つづみ…
いよいよメインです
●平田オーナー:エゾジカのヒレ肉。鹿は結構…1年中手に入るように。夏ジカは、脂が少なくさっぱりと…ですがまだ走りで、これからどんどん脂が乗ってきて美味しくなる。低音でローストしてあります…黒胡椒を効かせたソース:ポワブラード
●平田オーナー:付け合わせは…赤いピューレがビーツ。白い方がセロリラブ…フランス料理独特な芽セロリ、球根を使った品
●荻原シェフ:こちらは鶏のささみをと卵白とクリームでクネルに仕立てトリュフの香りを効かせたソースで仕上げてあります
●平田オーナー:ル・シエルの定番…パンナコッタ、マスクメロンを軽いコンポートにして添えました。ソーテルヌという貴腐ワインのゼリーも…
●コーヒー・お茶菓子
コーヒー…何カ月ぶり…
私の分は皆様におすそ分けしましたが…全ての料理に手をつけることができました…そして、その後も吐くこともなく、自身の栄養となりました…!あんなに良い香り・見た目・味・そのあとの身体への定着・舌と心の充足、おもてなし…5拍子も 6拍子も揃っていて。いい匂い…の記憶が半端なく良くて、すごくて。。
翌日も…「ル・シエルのお料理なら食べられる…」と思ったくらい。あのスゴさ…。実際に食べていない人にも伝わるよう一生懸命、この記事で伝えてみました
フレンチレストランが来て下さるなんて。お店の方はお休みにして、出張ケータリングにいらしてくださるなど、想像もしてこなかったこと。生きてる間に、こんな素敵なことがあるなんて…(^^)
いつもの食卓が…フレンチレストランにかわった夕べ。
現在、体調不良が続いていて、ひたすら寝ていたい。それでも起き上がり…家事とレッスンを続けています…おそらくそれで癌性髄膜炎であるのに脳転移を防ぐことができているのだと思っています。レッスン開始後は不思議なくらい体調が回復します♪ また…ル・シエルのお料理を食べたい、という思いも、生きる気力に繋がっています
ル・シエルの眞對ブログ…http://shiroikabasan.jugem.jp/?cid=40
眞對れいこの全ブログ…http://shiroikabasan.jugem.jp/?eid=346