手の怪我
- 2016.02.12 Friday
- 12:51
2016年2月11日(木)
2012年に
下記のブログを書いてから
3年3ヵ月が経ちました
いろいろなことがありました
ブログにはとても
書ききれていません
右手の怪我から8年…
まさか自分が
癌を患っているとは。。。
(^^)
試練ですね
生きていると
いろんなことが起こりますね
手の怪我は
あれから3年たち
まだ、障害が残るものの
がんばった甲斐あって
かなりの快方です
怪我は…年数を経て
快方へ向かいますが
癌は年数を経ればきっと
逆方向かもですね
私は1年後
3年…5年後…
生きているでしょうか
生きているからこその
怪我や闘病
ありがたく思わなければ…ですね
下記は3年前のブログと
同内容です
一部で写真が見られなくなる事故がありましたので
写真を復帰させたものです
2012年11月13日(火)
手の大怪我…
魔の13日の火曜日から5年…
2007年11月13日(火)
右手伸筋腱3本断裂
私の右手には
障害があります。
箸を持つのも
ペンで字を書くにも
ジョッキを握るのも
パソコンのキーボード操作も
もちろん
ピアノを弾くのにも。
(T T)
小銭や鍵などは握りそこねて
するっと手から落ちてしまいます。
あの怪我の日から
自転車に乗ることができません
とっさにブレーキを握れないので。
この5年
誰よりもリハビリに励んだと思っています。
でも
障害は消えません。
あの日も火曜日でした。
朝8時43分頃…
落ちて来た割れた グラスの 切っ先 鋭いガラスで右手の甲を切ったのです。
指を動かすために 必要な…
【伸筋腱】が完全に 全切れ
すぐに 手術
怪我後、アルバムに描いた
殴り描きマンガ。↑
今年は閏年。
そのため5年で曜日も
あの日と同じ火曜日に。
忘れようにも忘れられません。
まだまだ
毎日、起きているどんな瞬間にも
毎朝、全く動かない右手の
リハビリから1日が始まります…。
毎朝起きると
手はここまでしか曲がらず↓
少しリハビリをしても
ほぼ 変わらず…です
これが朝の限界。↓
これ以上は曲がりません。
今、パソコンを打っている
私の右手もこれくらいしか曲がりません。
あの日から
ちょうど5年が経ちました…。
病院にて ↑ 治療待ち中
家内自損事故でした。
自分でやってしまいました。
洗い物をする直前の悲劇。
その日は早朝から
大量の衣類の大整理をしていて
手がぱっさぱさになった
状態でキッチンへ。
犯人グラス
破損前↓
洗い物をする前に
乾いたグラスをしまおうと
左手でグラスをつかもうとした瞬間…
するっ。。
怪我後、アルバムに描いた
殴り描きマンガ。↑
指の脂分が無くなった状態で
グラスをつかみそこねたばかりか
再度つかもうとして
左指でグラスを前にツン!!
と押し出してしまい
下には洗っていない
お皿群が!
とっさに右手の甲が
落ちてくるグラスをバウンドして
お皿群を守ろうと。
運悪く
その一瞬前
グラスは何かに当たって…
ガチャン!!
バリン!!
切っ先鋭い刃物と化したグラスのヤイバに
右の甲は向かっていき
刃物はぐっさり。。。。
破損後の↓
凶器と化した犯人グラス。
割れて落ちて来た
凶器グラスを
思いっきり
右手の甲でバウンドしてしまった…
とっさに
大切な指を守るために手の甲で…。
ほんの一瞬の出来事。
判断を誤りました…。。。
指先や手のひらの損傷の方が
まだマシでした…。
どこを怪我するより
悲惨な障害を残すことに。
こんなに ↑ 小さいグラスだったんです。
犯人は。
まさに人生で最大の試練となりました。
(T T)
手の甲の伸筋腱
3本断裂…!
しかも右手(涙・涙・涙)。
これを切断したら
指の曲げ伸ばしは不可能。
という
ピアニストには
文字通りの
致命傷。
救急車は使わず
タクシーで大学病院へ。
心電図を付けての
2時間にわたる手術を受けました。
皮肉なことに…
その3か月前…
2007年8月。
音大に行っていない私は
自身の演奏力を腕試し
ということで
ピティナのグランミューズ(コンクール)
に自身が初挑戦。
生徒にだけコンクール挑戦をさせるのは
指導者として失格。
生徒の気持ちをわからなくては、と思い。
バッチリ
予選優秀賞をいただき
本選入選。
本選で弾いた
ショパンのスケルツォ第2番。
明らかなミスをしてしまったため
全国大会にはあと0.01足らず…
でも
9.0
9.0
8.9
8.8…
嬉しい高得点をいただき
よし 来年は…!
と意気込んだ矢先の…
その3ヶ月後の大怪我。
もう一生ピアノは
もとのようには…
お医者様の遠回しのお言葉。
リハビリの先生からは率直なお言葉。
何の因果か?
何の試練なのか??
ただただ悪夢
としか言いようがありませんでした。
目の前
真っ暗…。
残念ながら夢ではなく
残念ながら完治していません。
手術の後
法定リハビリ期間が終了する
5ヶ月たってからはっきりと知らされました。
骨折とは異なり
「太い腱」の損傷は
完全には治らないこと…。
私が切ってしまった
「伸筋腱」とは…
手の甲に浮き出る
あの太いスジ。
↑この図は、奇遇にも
まるで予言のように
怪我の前日に入手した
手の腱・筋肉・骨の図。
今では、見た目には
傷痕は目立ちません。↓
アップすると…
白っぽい傷痕がかすかに確認できます
傷あとはめだたないけれど
傷あとはどうでもよくて
問題は中身…(T T)。
パソコンを打っても
字を書いても
ピアノを弾く時も
手がこわばって
常に右手や右肩、右首すじまで
痛みが響きます。
目や頭にも。
右手を使うたびに
痛みが常に…なのです。
痛みもどうでもよいです
慣れました
でも
ピアノを弾くための
精緻な動きに障害
つかむときに障害
生きて生活する…
日常動作で
右手を使わない時は
寝ているときくらい…。
そして起きれば
また右手は毎朝
全く動かなくなっている…
リハビリから始まる朝
この苦しい繰り返しの5年間。
ピアノを弾く時の悲劇。
どなたにも
気付かれません。
地獄から這い上がるような気持ちで
リハビリを続けてきました。
私が右手に障害をもっていることは
気付かれないところまで
ピアノ演奏技術は
それなりに回復させました。
2009年
ピティナグランミューズ
A1カテゴリー。
賞をいただけて。
でも、できない技術もあるのです。
手と指がこわばっていて
怪我前と比べると
まるで
自分の手では無いような
他人の手を動かしているような感じ。
とくにひどいのは
薬指の障害。
薬指が沈み込んでしまっているのは
致命的。
薬指が沈み込んでしまった理由
3本の腱
中指
薬指
小指
の腱をほぼ完全断裂してしまったので
すべての腱が短くなり…
とくに小指の腱は
みごとに完全に
ぶちきれてしまったため
手術時には
手の甲を全部開き
切れたゴムみたいに
手首のあたりまで後退した「腱」を
びよ〜んと引っ張り
重ねてナイロン糸で縫合…。
(溶けないナイロン糸です)
(結び目が皮膚の表面にボコッと確認できます)
その切れて短くなった小指の腱に引っ張られ、
どうやら薬指が沈み込んでいるようなのです。
正常な左手には
薬指に向かう伸筋腱が
浮き出て見える ↓
右手
薬指に向かう伸筋腱が短くなり
浮き出て見えない
↓
薬指が沈み込んでいます。
この沈みこんだ薬指では
黒鍵を弾くことが
非常に難しく
白鍵と黒鍵の
速い動きに至っては
音の連なり方によっては
よほど頭でコントロールしないと
動かなくなってしまうのです。
でも、それ以外はかなり回復。
和音で小指や薬指だけを
強く弾くソプラノ奏法も
強い音も
速い動きも…。
ピアノの専門家の皆さまにも
怪我したことは気付かれません。
嬉しい半面…
右手のある特殊な動きの時に
誤動作や思い通りに動かないもどかしさ…
怪我前にはなかったな…
いつも
右の腕・肩・首・目・頭へ
痛みがキュイーンと響いています。
私の右手は
これしかない…。
もっともっと動くように
死ぬまで
努力し続けるのかな…。
頑張るしかありません(^^)
・・・
実は
割れた犯人グラスは大切に
お祀りしてあります。
危なくないように
大きなジョッキに入れて…
フタをして…
グラスの横に
2007年優秀賞のタテを置いて
こんな風に祀ってあります。
グラス…に罪はないです。
逆に、大切にお祀り。
このタテと犯人グラスを毎日見続けては
日々、気持ちを奮い立たせます。
挑戦を続けなくては。
怪我をして
それなりに得たものがあります。
不屈の心。
マイナスから這い上がる力。
…それでも
いつでも折れそうになる気力…
でも
動かぬ指を動くようにさせる
そんな方法を考え出せたのは
メリットです。
指の動きに問題のある生徒にはこれを使います。
…寝たきりになったかたの体が動かぬ苦しみ。
どんなにお辛いかも
しみじみわかりました。
手術後1ヵ月半、固定されたあと、
指が全く曲がらなかったこと。
リハビリの痛さ。
5年経っても
この辛さがあること。
たかが手の腱でこれですもの…。
もっと酷い怪我を負われたかたの
苦しみは…
腱を損傷したスポーツ選手の苦しみは
いかばかりでしょう。
沈む心。
奮い立たせる心。
不屈。
怪我をして
得たもの。
まだありました。
聖歌の作曲。
私の怪我を知り
ピアノ演奏復帰を危ぶみ
心配して下さった
大学の恩師の教授=鈴木宣明神父様。
神父様から依頼を受け
ピアノが弾けないリハビリ期に
作りました。
怪我をしなかったら
存在しなかった
この曲たち…
長崎を始め
あちこちのカトリック教会で
歌われているとか…。
さておき、
ガラスにはくれぐれも注意なさってくださいね。
眞對れいこ
手の怪我
〜 5年前の記事への追記 〜
http://shiroikabasan.jugem.jp/?eid=261
手の大怪我
真の13日の火曜日から5年
http://shiroikabasan.jugem.jp/?eid=86
眞對れいこ作
「しろいかばさんとお星さまの金の糸」より
眞對れいこ ホームページ
http://www.shiroikabasan.com/
http://www.shiroikabasan.com/books/pg182.html
「眞對れいこ作曲作品ページ」へ飛んで 眞對れいこ作曲作品・演奏が聴けます こちらをクリック↓ http://www.shiroikabasan.com/sakkyoku/mastuireiko-ky1.html http://www.p1net.com/matuireikopiano1.html |
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